2009年03月09日

日本史勉強会(その12)

出雲大社の神様、「オオクニヌシ」が、参拝者の方を向いていない
(横を向いている)理由 (続編)


「出雲国造(いずもこくぞう)家」と現天皇家は、祖先が兄弟という
ことになる。

この事実は、アマテラスの子孫がいかにオオクニヌシのタタリを
恐れたかということを示しています。

本殿の内部図(日本史勉強会 その9)を再度ごらんいただきたい。

この本殿の中になぜ5人の神がいるのか。この5人は大和朝廷の神である。
つまりこの5人は「奪われた側」のオオクニヌシではなく、「奪った側」
の神だ。

ということ何をしているかということはおおよその見当がつく。つまり、
オオクニヌシを監視しているのだ。face08

タタリ神はうっかり外に出すとどんな災難をもたらすかわからない。
だから監視人をつけて、厳しく見張る必要がある。

こう考えると、神座の向きがおかしいのも、説明できる。

征服者のアマテラス側では、礼拝に来た人たちに、自分たちを拝ませたい。
しかし、ここは一応、オオクニヌシを祀る社である。

オオクニヌシを祭り、同時に一般大衆には大和朝廷側の神に礼拝させるには
どうすればいいのか?

いちばんいいのは、現在の出雲大社のような造りにすることである。

出雲大社は、一体どういうものかということを一言でいうと、それは
「霊魂の牢獄」である。face08

※ 以上、井沢元彦「逆説の日本史(古代黎明編)」から

井沢氏は、以上のように、出雲大社の神様が横を向いている理由を説明して
います。

ところで私は、出雲大社のこのようないきさつはまったく知りませんでした。kao08

井沢氏の上記のような見解は、正しいのかどうかは学会でも意見が分かれている
ようですが、学校の歴史の時間にこのような説明をしてもらうと、ずいぶんと
歴史の時間も面白くなると思うのですが。face02




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