2009年02月23日

日本史勉強会(その3)

井沢元彦氏の「逆説の日本史」を貫く視点は、歴史学の次の3つの病弊を
指摘するところにあります。

1 滑稽ともいうべき史料至上主義
2 権威主義 
3 日本史の呪術的側面の無視ないし軽視

このうち、最初の「史料至上主義」とは具体的にはどういうことか?
史料(資料)がなければ実体もない・・・という考え方です。

その時点で誰もが当たり前のこととして知っていることについては、
「忘れ去られるという不安」を誰一人として抱かないので、結果
として記録されなくなる。しかし、それが存在しなかったことでは
ないよ・・・ということです。

このような事実を無視して実証主義にこだわると、過ちを犯すと
氏は指摘しています。

当たり前のことは記録されないということです。では、具体的には
どんなことか。身近な例があげられています。

現在、「アダルトビデオ」という言葉があります。おそらく現代人
でそれが何であるかを知らない人はほとんどいないでしょう。

しかし、試みに「広辞苑」を引いてみると「アダルト」は載っている
が「アダルト・ビデオ」は載っていない。

広辞苑といえば、日本の国語辞典の最良のものである。その資料に
記載されていないのだから、アダルトビデオなるものはこの世に存在
しない ・・・・・。あなたはこの理論に賛成できますか?

と氏は問いかけています。


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