2009年02月16日

沈まぬ太陽を読んで(その18)

沈まぬ太陽 会長室編 続(残り3回)


会社はドル10年為替先物予約にも手を出していたことが判明しました。
10年物為替先物予約に手を出すことは、いかに危険なことか。

来年の相場も読めない状況の中で、まして、円相場が固定から変動相場に
移行することがわかり始めていたときに、だれがこんな取引をしたのか。

そして、実に円相場はその後1ドル360円から一気に値上がりし、大きな
損失が発生することとなったのです。

実はこの先物取引では、時の竹丸副総裁が深く関与していたのですが、
最後まで実態はわからずじまいで終わっています。この竹丸副総理と
組んで会社に損失を与えたというのが、国民航空の社外役員であったと
いうのですから驚きです。

(※竹丸副総裁・・・・実に意味深なネーミングです。)

国見会長の労働組合統一に向けた改革の取組を取材したいという、まじめな
新聞記者の要請により、恩地は、会社のためになると判断して取材に応じます。

しかし、翌朝、新聞を読んでみると驚いたことに国見会長への一方的な
批判、中傷記事が記載されています。恩地が、原因を探ってみると、会社
広報部の陰謀であることが分かってきます。

次第に不利な立場に追いやられるつある国見会長は、以前より親交のあった
永田元総理大臣に、自分が置かれているマスコミからの批判の問題や、会社の
先物取引問題の損失などを相談することになります。

永田は大蔵省主計局長のあと、政界へ進出し、大蔵大臣も経験していますから、
10年物為替先物予約の話を国見から聞いてさすがに事の重大さを直感的に感じます。

(※大蔵省出身の永田元総理大臣・・・またまた意味深なネーミングです。)

事態は国会の場にもちこまれることになります。永田元総理が社会党議員へ
巧妙に情報を流すと、国会では、国民航空の問題について、所管する運輸大臣が
糾弾される事態に発展します。

一方、恩地は、かつて大阪の遺族係りをした経緯から、墜落事故で夫を亡く
した未亡人にと大阪で会うことになります。そこで彼女は恩地に向かって
「国民航空のテレビ報道を見て、家族を亡くした遺族はどんなに怒っているか、
会社の損失を飛行機の代金に上乗せするとはどういうことか」と訴えます。

それから、遺族に信望の厚かった恩地は、彼女から早く遺族係の現場に帰って
きてほしいと要請されます。


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